2006 F-4日本一決定戦(鈴鹿サーキット)


11月18,19日に三重県の鈴鹿サーキット(F-1も開催した)でF-4日本一決定戦が開催されました。

まずは結果報告からさせてもらいたいと思います。

予選タイムアタック: 8位
セミファイナル  :15位
ファイナル    : 3位


レースは予選タイムアタックとセミファイナルレース(6LAP:ファイナルのグリッド決めの為のレース)、ファイナルレース(12LAP)で行なわれました。

予選ではコース後半で毎回スローダウンした車に引っ掛かってしまいタイヤの良い所を使い切れず8番手と出遅れてしまいました。巻き返しを狙ったセミファイナルでは1周目に2つポジションを上げましたが、その際に接触してしまいFウィングを損傷してペースが落ち15位まで後退してしまいました。

もう死ぬ気で行くしかないファイナルレースでは応援して頂いた皆様の声援にも後押しされ1周目に9つポジションを上げ6位になるとそのままペース良く走行し最終的に3位まで上がる事が出来ました。

抜きにくい鈴鹿でここまで上がってこれたのは最後まで諦めず応援して頂いた皆様のお陰だと思っています。ただ、勝つ為に鈴鹿まで来たわけですから勝てなかった事は素直に悔しいですし、皆様にも申し訳なく思っています。

第5,6戦を欠場した事で応援して頂いていたサポーターの皆様には大変申し訳ない気持ちがありましたが、最後に鈴鹿サーキットで安達元気、マシンをPR出来た事は非常に価値があったと思っています。

今シーズンは開幕戦でエンジンブローがあり、非常に困難なシーズンになってしまいましたが最後にこのような良い形で締めくくれたのは最後までサポートして頂いたサポーターの皆様のお陰だと思っています。
改めて心から感謝しています。

今回の結果には自分としても決して満足できる結果ではありませんでした。今年一年の活動を反省し来年は絶対一歩も二歩も上を行く走りをできるよう頑張っていきますのでこれからも皆様の暖かいご支援、ご声援よろしくお願い致します。


<詳細>

11月16,17日   フリー走行

まだ1度しか走った事のない鈴鹿サーキットに緊張しながら走り始めました。鈴鹿サーキットは非常に高速コーナーが多い為ちょっとしたコースオフがマシンへの致命傷になってしまう為いつも以上の集中力が必要になります。
前回の練習走行でコースの感じなどはだいぶ掴めていたのでこのフリー走行で細かい所を修正してタイアップを狙います。しかしエントリーが30台と多くなかなかクリアラップ(前に邪魔が入らない事)が取れず自分のベストが出せません。しかし終始3番手前後とタイムは安定して上位にいる事ができました。
でも、今回もシリーズ戦でも苦しめられたライバルの栗原(弟)が速く常にトップタイムでした。栗原君のデータと自分のデータとを比較し自分の足りない所と自分の良い所を伸ばしながら走りを修正していきます。
マシンのセッティングにも微調整を行い走りも修正し、タイムも少しづつ上昇しましたが結局3番手前後のタイムのままフリー走行は終了となりました。
マシンの状態はまずまず仕上げる事が出来、後はドライバーが頑張るだけの状況となりました。やはり同時に30台のマシンが走る中クリアラップを取るのは難しいのですが出来る限りポジション取りに注意を払い予選でのポールポジション奪取を狙います。

11月17日(土) 

・予選 9:00〜9:20

晴天に恵まれいざ出陣です。
台数が多いこともありいつもより早めにコースインし全体の流れに乗る作戦にしました。2周タイヤを暖め前の車との距離を大きく開けアタック開始。タイヤのグリップも高くいい感じに周回してきたのですが130Rで遅い車に追いついてしまいタイムを出せず。翌周もう一度前の車との差を大きく開けて再アタック。しかし今度はシケイン進入で引っ掛かってしまいまたもタイムを出せず。
気を取り直して再度アタックするもタイヤのグリップのピークがそこで終わってしまい結局出せたタイムは8番手タイム。自分の走りができればありえない位置。
今までも予選の位置取りには苦手意識があり、今回は台数も多い事からいつも以上に大袈裟と思う程前の車との距離を開けていこうと考え、前に車が見えなくなってからアタックしました。しかし、それでもコースの後半に引っ掛かってしまうなど、この大一番でも流れを引き寄せられなった事がとても悔しい結果となってしまいました。

・セミファイナル 6LAP

ファイナルレースのグリッドを決める為のレースがセミファイナルレース。日本一決定戦ならではのレースシステムです。とにかく巻き返さなければいけないレース。1周目から勝負をかけて少しでもトップに近づき明日のファイナルレースで前のグリッドからスタートできるようにしなくてはいけません。

フォーメーションラップでしっかりタイヤを暖めグリッドへ。
レッドランプが消灯しスタート。

まず1コーナーまでに1台をパス、7番手へ。その後も前の選手よりペースが良く襲いかかります。前の選手のヘアピン立ち上がりの加速が鈍ったのでスプーン進入までに差を詰めてブレーキングで前に出ることに成功しました。しかし、少しオーバースピードで進入してしまいフラフラとリヤに動きを出してしまった所に前車と接触してしまいました。
その時にフロントウィングを損傷してウィングが上を向いてしまいダウンフォース(空気の抵抗でマシンを下に押さえつける力)を失ってしまい大アンダー(ハンドルを切ってもまったく車が曲がらない状態)が出てしまい一気にペースが1周で4〜5秒くらい遅くなってしまいました。
こうなったら気合で後ろの選手を抑えなくてはいけません。ブレーキングをギリギリまで我慢し必死に後続の選手を抑えていましたが最終的に15番手まで後退してしまいました。
しかし、攻めていった結果ですので仕方ないと受け止めファイナルへと気持ちを切り替えることにしました。ただ不安要素として抜きにくい鈴鹿サーキットである事、ウィングを破損しフロントタイヤを酷使してしまった事がどれだけ影響するかです。
あとはやるっきゃない!!

11月18日(日)  ファイナルレース 9:30〜12LAP 

前日の夜から雨が降り、サーキットに着いた頃はまだ路面は濡れていました。しかし、フォーミラーニッポンのフリー走行が終わった頃にはレコードラインは乾いていました。しかし、ライン以外は濡れているので前の車を抜かなくてはいけない僕にとってはあまり良いコンディションとは言えません。
時間になりコースイン。1周コースコンディションを確認しながら走行するとライン以外もだいぶ乾いてきていました。
これなら行ける!
15番グリッドとトップから遠い見慣れない景色に闘志を燃やし「全部抜くッ!」と気合を入れました。1周のフォーメーションラップを終え楽しい旅の始まりです。
レッドランプ消灯。
素早くクラッチミート。回転数を下げないようにクラッチをあおり全開。
スタートダッシュでまず2台をかわし、1〜2コーナーでも前車の隙を突いて2台パス。そのままの勢いでどんどん隙を突いていきます。すると130Rでスピンしている車が。130Rはまだライン以外は濡れていて少しでもラインを外すと足元をすくわれそうでした。間一髪でスピンしている車をかわし前の車を追います。
しかし、すぐにセーフティカーの出動ボードが提示されました。ペースを落として1周してくると先程130Rでスピンした車が大破していました。するとその先にはチームメイトの栗原(兄)のマシンも大破してストップしていました。
すぐに彼が追突した事がわかりました。約210km/hも出る130Rで接触、またマシンの壊れ具合を見てドライバーの安否が気になりとても動揺してしまいましたが、すぐにこのレースで全力を尽くし良い結果を残す事が彼の為にも良い事なんだと気持ちを切り替えタイヤを冷やさないようにマシンを左右に振りはじめました。
約6周程のセーフティカーランの間に前にいる車の数を数えると既に6位まで上がってくる事が出来ていました。セーフティカーが長く入っていたので残り周回は少なかったのですが諦めず全部抜く気持ちをより大きくしました。
ようやくセーフティカーがいなくなりレース再開。
ジリジリと前の車に追いついていきプレッシャーをかけていくと130Rで前の車がオーバーランし5位に。その後3、4位のマシンが絡んでコースオフしその隙に3位までポジションアップ。そのまま2位のマシンを追いかけますが前日傷めたフロントタイヤも厳しく、残念ながら大きく差が開いていた相手に追いつけずにチェッカーを受けました。
しかし、抜きにくい鈴鹿で12台ものマシンを抜いてきた事は非常にエキサイティングでしたし、レース中のベストラップも追いかけながらの状況で2番手タイムをマークする事ができたのは非常に良い結果だったと言って言いと思います。
正直勝ちに、日本一になる為に来たわけですから悔しい気持ちもあります。でも応援してくれたメカニックやファンの方々の笑顔を見た時に悔しさよりも嬉しい気持ちの方が大きくなりました。
しかし、やっぱり今回のレースでも予選さえ上手く決めることが出来れば接触もタイヤを酷使することなくもっと上位で優勝争いが出来たと思います。こういった点を反省し来年はもっと強くて速いドライバーになります!

今年は困難な状況が多くありましたが最後まで諦めずに戦い続けられたのはチームを初めスポンサー様、サポーターの皆様の支えがあったからこそだと思います。自分一人だけではここまで頑張れなかったと思いますし、本当に皆様を代表してマシンに乗らせてもらえているんだぁと強く感じました。

来シーズンに関してはまだ確定しているものはありませんがF-1に向けてステップアップ出来るよう頑張っていきます。参加カテゴリーが決まり次第連絡させて頂きますのでこれからも皆様の暖かいサポートをよろしくお願いします。

レーシングドライバー 安達元気